ちょっと知りたいコトバの意味 vol.1
今回取り上げるのは、「トークン」です。トークンという言葉には長い歴史があり、広い意味を持っています。
その原義は「しるし」や「象徴」といったものになります。
そこから派生していった、現代における一般的な「トークン」の意味を見ていきます。
「トークン」の意味を三つ紹介
三つの意味を紹介します。
①認証のためのワンタイムパスワード
アプリやサービスで自分のアカウントにログインする時、ワンタイムパスワードが発行されることがありますよね。このパスワードは毎回新たに生成される、一度限りのものです。それを入力することでログインできるセキュリティ認証です。
この場合、「アクセストークン」「セキュリティトークン」と呼ばれることもあります。
②使える場所が限られた代用通貨
例としてはゲームセンター内でしか使えないコインや、カジノのチップ、あるいは商品券などが挙げられます。お祭りなどのイベントで、直接お金を使うのではなく、チケットやコインを購入してから、それを使って買い物をすることがあります。このときの代用通貨が、トークンと呼ばれるものです。
③ブロックチェーン技術によって発行されたデータ
ブロックチェーン技術とは、改ざんが困難なデータを作ることができる技術です。このような技術によって信頼性が担保されている、仮想通貨のことを特に指して、トークンと呼ぶことがあります。
たとえば、NFT(非代替性トークン)なども、このようなものの一種だといえます。
他にも、「トークン」は、プログラミングや哲学など、様々な分野で多様な意味を持つ言葉です。
「トークン」はどう使われる?
・「トークン価格が上昇しそうだ」
・「NFT(非代替性トークン)アートを購入した。」
・「詐欺トークンに気をつけて」
このように、最近だとトークンという言葉は、お金や経済、特に暗号資産に関連して使われることが多いです。
「トークン」の原義
英語のToken
トークン(Token)は、英語から来ています。
- しるし、証拠
- 記念品、形見や土産
- 権利を示すもの、証拠品
- 商品券
- (地下鉄・バスなどに用いられる)代用貨幣
意味のコアは、「価値を代用するもの」だといえるでしょう。
まとめ
今回は「トークン」の意味を紹介しました。意味のコアは「価値を代用するもの」であり、そこから意味が広がって、様々な分野で使われる言葉です。
最近では、ブロックチェーン技術を用いた仮想通貨などを特にトークンと呼ぶことが多いようです。
参考
参考文献
- ジーニアス英和大辞典
トークンの意味を解説しているサイト(外部リンク)
- SELEC - Web3.0世界の「トークン」8種類を徹底解説!定義や歴史、暗号資産との違いもご紹介
- ソフトバンクニュース-【トークン】〜1分で分かるキーワード #19
- ZDNET- トークン