メモ

作品管理についての覚書[メモ]

作品を管理したい……

 ぼくは分類するのが好きだ。
 番号を割り振ったモノゴトを、これまた番号を割り振った棚にしまい込んでいく。モノゴトには、名前と数字が与えられる。そうすると、モノゴトはコンピューターで扱えるようになる。

 さて、ぼくはじぶんの作品を、どうやって分類すれば良いんだろう。

ひたすら番号を振る

 今のぼくが採用している管理方法。ただし、作品が増えることを見越して、アルファベット1字+数字2桁の3桁で番号を振っている。

 A01からA99、次がB01……C01……と続いていく計算だ。これだと、三桁で約2600番まで振ることができる。数字三桁だと999までなので、それよりは2倍以上多くの作品に番号をふることができる。

 この管理方法の欠点は、長編、掌編、短編などの区別がないことだ。この区別を改めてする場合、どうしたらよいのかというところに問題がある。

作品の長さ別

ぼくの感覚だと、だいたい、

  • 0~4000字――掌編(ショートショート)
  • 4000字~30000字――短編
  • 30000字~100000字――中編
  • 100000字以上――長編

くらいに捉えている。短編と中編を分けるかは――微妙なところだし、ぼく個人としては中編という感覚ではあまり書いたことがない。ただ、長編を書くときに、そのパーツとして中編の規模感を意識することがある。

アイデアを出した段階で、その作品の規模感が直ちに決まるわけではないが、なんとなく「これくらいかな?」という目安を持つことはできる。結局のところ、【起】の部分をどれくらい広げるかで、物語全体の長さが決まってくるように思う。

作品の長さというものは、書こうとするものに対して過不足なく十分でなくてはならない。この感覚は、ぼくとしては難しく、色々書いてみることでしか捉えることが出来ずにいる。

ただ、SSと長編では明らかに試みが異なっている。その試みをぼくなりに整理するなら、だいたいSSは「感覚」的、長編は「歴史」的だと思っている。SSはその短さ故に、積み重ねて語ることは向かない。SSは基本的に「驚き(タウマゼイン的な……)」や切り取った「感情」、「景色」などが作品のコアになる。長編はそれをパーツに取り入れるが、長編の場合、そういった「部分」と「全体」の距離がSSよりも遠い。

長編には部分と全体がある。掌編は、部分が全体となる。そんなイメージである。

長さ別、再整理

結論。制作にあたって作品番号は、これまで通りに振っていこうと思う。
ただし、その作品がどういった作品なのかが決まったとき、本棚に並べるようなやり方で、分けてしまっていくことにしようと思う。ひとつひとつの物語に、最初から名前があるわけではないのだから。名前のないものに、唯一無二の番号を与え、ひとつひとつを大切にして、名前を与え、本棚にしまっていくようにしたい。

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